@article{oai:n-seiryo.repo.nii.ac.jp:00002004, author = {齊藤, 勇紀 and 吉川, 和幸 and 小林, 智}, issue = {2}, journal = {保育と保健}, month = {}, note = {application/pdf, 本研究は,園の全体的な計画と年間指導計画のもとで,障害のある子どもの多様な発達の姿を捉える記録と評価により作成される個別の指導計画を包括的モデルとして提案し,実践に伴う効果と今後の課題について検討した。幼保連携型認定こども園1園において,全体的な計画と年間指導計画の内容を,障害のある子どもの個別の指導計画に具体的に反映させるために,カリキュラムの見直しを実施した。そして,同園の保育者2名を対象として,子どもの発達を様々な視点から評価するために,社会文化的視点である学びの物語(Learning Story)と,行動論的視点である応用行動分析学によるABC記録(ABC recording)に基づく記録と評価による個別の指導計画の目標と援助について検討した。 包括的モデルの導入により,園の全体的な計画および各年齢の年間指導計画と個別の指導計画の内容に一貫性がもたらされた。また,保育者は障害のある子どもについて二項対立的な評価にとどまることなく,子どもの障害特性に関する視座を持ちながらも子どもの遊びの姿を捉えることが可能となった。さらに,子どもの課題となる行動を客観的に捉え,集団ありきの集団適応を目指す援助から,個別性を前提としながらも他者とつながりを持てるような仲間関係の援助を志向するような変化が生じた。 課題として,園内のカリキュラムマネジメント,保育者間の連携・協働を強化し,包括的モデルによる実践を積み重ねるなかでモデルの有効性を精査する必要性が示唆された。}, pages = {23--29}, title = {障害児保育における幼児期の学びに即した包括的モデルによる個別の指導計画の検討}, volume = {27}, year = {2021} }